【みんなちがってみんないい】1文字目が言えない…。吃音の症状と僕なりの対策

みなさんは、言葉が滑らかに出てこない「発話の流暢性」に関する障害の「吃音」を知っていますか?

よく言葉がどもるという表現もされていますが、これは吃音という発話障害なのです。
実はぼくも幼少期からこの吃音に悩んできたので、今回はぼくの吃音の体験談とメッセージを書きたいと思います

吃音とは

吃音とは、生まれつきの遺伝子が原因と言われている発話障害で、主な症状パターンは3つあります
・「ぼ、ぼ、ぼ、ぼくね」と言葉を繰り返す「連発症状
・「ぼーーーくね」と言葉を引き延ばす「伸発症状
・「………ぼくね」と言葉が出るのに時間がかかる「難発症状

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原因や治療方法は今のところ見つかっていなく、発症後3年以内に自然に治ることは多いものの、1%ほどの人は成人になっても吃音が残ってしまいます

今日は、どうやったら「治るのか」ではなく、どうやったら「向き合えるのか」をぼくの体験談ベースに話していきます

ぼくの症状

ぼくは上記の3つの症状の中で、難発症状での吃音です
1文字目の発音に時間がかかることが多く、特に母音の「あいうえお」がとにかく言いにくいのでから始まる言葉に強い抵抗があります
言葉が出ないとき、右手の人差し指をトントンさせて力を入れると言葉が出やすいので、よくトントンしているのですが、これを癖だと勘違いされて落ち着きのないやつと思われてしまうことが多いのも新たな悩みです

けれど、言いにくい言葉ばかりではなくて、力の入りやすい「か行」や「濁点のついた言葉」は言いやすいので、「ぶない」のような言いにくい言葉が頭に浮かんでも、その言葉を言い換えて「けん」と言う方法で会話をスムーズにすることはよくあります

音読が大嫌い

今は高校生なので語彙と知識が増え、いろいろな対策を行っていますが、小学校の頃はそんな対策を考えられるような余裕はなく、話すことが「地獄そのもの」でした

小学5年生のころ、国語の授業では毎日授業の範囲を全員で丸読みで音読する。という習慣がありました
もう分かりましたか?そうです。
ぼくは1文字がまったく言葉になりませんでした

何の問題もなく続いていた丸読みの波が、ぼくの番になると途絶えるのです
この辛さは経験しないと分からないでしょう
案の定、ぼくはこの辛さにを流すことしかできませんでした

けれど、ぼくの周りの友達たちは決してそれをきっかけにからかったり、いじめたりはしませんでした。
むしろ、一緒に読んでくれる友達もいました
でもぼくは「音読をする」というみんなにとっては当たり前のことを1人でできない情けなさにまた涙があふれてしまいました

そして小学5年生を終えて、6年生に進級したときに「あるきっかけ」が起こりました

ささいなきっかけ

6年生になると、5年生のころ特に仲の良かった友達や一緒に音読してくれた友達がそろって同じクラスでした(いま思えば学校が配慮してくれていたのかもしれません)
そんな恵まれた環境のクラスになったとはいえ、吃音は当然治るわけではありません
クラス替えをして最初の時間にすることと言えば、自己紹介です
ぼくは初日から「言葉が出なくて泣いてしまうやつ」になるのが怖くて緊張が止まりませんでした

担任の先生が教室に入ってきて、先生の自己紹介が終わり、つぎはぼくたち生徒の番ーー
と思っていると、先生が一言
「6年生なんだしみんなお互いのことを知っていると思うので自己紹介はしません」
と言いました

ぼくはこの時、自己紹介がないという戸惑いよりも大きな安心感に包まれました
それと同時に何かがスウゥーと抜けていく感じがありました

自己紹介がないとはいえ、授業はあります
後日、6年生になって初めて授業を担当する先生の授業があり、そこでは自己紹介をすると言われました
ぼくはなぜか以前までの緊張は感じませんでした
ぼくの番になり、友達たちに心配の眼差しを向けられる中、ぼくは自己紹介を始めました
しかし、言葉が出なくても泣くことなく自己紹介をし終わりました

そこからの授業では音読があっても1度も泣くことはなく、言葉が出ない時間も短くなっていきました
ぼくは「初日に自己紹介をしなかった」というたったこれだけで吃音を克服したのです
いま考えても実にくだらないきっかけです。
しかし、そんな「ささいなきっかけ」でぼくの悩みは吹き飛んだのです

吃音に悩むきみへ

このブログを開いたということは、あなたは吃音に悩んでいる。もしくは、悩んでいる人を知っているはずです。

自分が吃音という人へ、
吃音の辛さ、自分の情けなさは、ぼくも十分に知っています。けれど自分を嫌いにならないで
一生吃音と仲良くなれないかもしれない。でもそんな時こそこう考えてみてください
「自分はお前らよりもハンデを背負っているのに、こんなにもできるんだぞ」と。
自分を下げるのではなく、自分を上げて、褒めてあげてくださいね

吃音に悩んでいる人を知っている人へ、
あなたがその人のためになることを少しでも知ろうとしてくれていることは、大変うれしいです
でも、いろいろ気を使ってくれるあなたの思いが、ぼくたちには辛いのです
ゆっくりでもいいよと声をかけるのではなく、言い終わるまで待つ。これだけでぼくらは安心できます

言いたいことを言葉にできない辛さばかりを考えずに、言いたい言葉の伝え方をぜひ考えてみてください

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